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なんとなく&ぼくわたしにできること2章 5話~8話
2006 / 05 / 16 ( Tue )
いやぁ、あれですよ
現在お腹が痛いですよ
生卵食べたからかなぁ。。

なんとなく、卵ぶっかけご飯が食べたくなったからなのですよー

あるよねぇ、そういうときって。。


まぁそれはさておき、

ぼくわたしにできること 2章 5話~8話 です

まぁもし読んでご感想などありましたら~
お気楽にコメントにかきこんでおくれやす

あれだあああああああああああ

トイレの小説の砲もよろしく;;

コウジ 1  ユウヤケ コヤケ




シーン  学校 教室内




ケイタは今日学校に来ていない

何の連絡もない

しかし、クラスの誰もがそれを不思議に思わない

まぁアイツが親しい人間を多数作るのが苦手な奴だったからって事もあるけど

理由のメインはそれじゃない

クラスの5分の1が風邪で休んでいるからだ

このまま行けば学級閉鎖だよ、まったく。

高校生にもなって学級閉鎖

・・・

はぁ、小学校の時に一回あったかな・・そういや。

でも、そんとき俺は、風邪で休んでたくちだったからあんま嬉しくもなかったんだよなぁ



しばらくしてサトミの奴が俺の所にやってきた

「ケイタから連絡無いの?」

予想どうりの質問だった

「あぁ、なんもねぇなぁ」

とそっけなく返すしかなかった

ホントに何にも知らないんだからしょうがないんだよな

「オレ放課後にでもあいつの家に行ってみるわ。お前も行くか?」

しばらく迷って

「・・ううん。あたし今日はちょっと用事あるから・・・任せた!」

と一言いって女友達のところに去って行った。

もしかすると、怖いのかもしれない

あの先輩の件があるからな・・・・・・

まぁケイタがそんな凄い事に早々なってはないとは思うんだけどなぁ・・・

サトミはあの一件以来、前どおり明るくしてはいるが

どこか、影を感じる時がある

オレとケイタとの三人でいる時はほとんど見せないのだけれど・・・

ちょっとした事に不安がるようになったみたいだ。

このクラスの状態をみても、学級閉鎖で喜ぶって神経ではないようだ

病気って事に敏感になってる



そう言えば、この前少し咳き込んでいたみたいだったけど、アイツ大丈夫みたいだな

まぁこれだけ風邪が多いんだうつらない方がおかしいってもんだけどな

・・と言いながらも、オレはまったく持って風邪の気配すらないのだけど・・・

いやいや、そんな事は・・・俺は断じてバカではないはずだ!



授業が始まる

担任の最初の一言はこれだった



「隣のクラスの男子が亡くなった」



だ。







昼休み   シーン  屋上





今日もユキの姿はない

そこにあるのは一人でパンをかじるオレの姿だけだ

オレってこんな孤独だったっけ・・・・・



ふとした事でオレは一人なんだなぁと気づいてみたりする。



とは言え、人の多いところは今日はなんかゴメンだ

ってか、サトミの近くがゴメンだ

まさかさらに病気で学校の人間が亡くなるとは・・・・

サトミのあの暗い顔は見ていられない

こう言っちゃなんだが、そいつがお互いの知らない奴だったのが不幸中の幸いだ

しかし、一体どうなってるんだ?

そんなに日本って国は医学レヴェルが低い国か?

怖くておちおち風邪も引いてられねぇ





あぁ~こう言う時こそ、なんだ・・

そばにいて励ましてやったり・・・するもんなんかなぁ・・・

なんか、そう言うわざとらしいのはギャグっぽくしないと恥ずかしくてやってられない

そんな自分のキャラが行動をせばめてる







シーン  放課後





「じゃ、ケイタの事なんかわかったら教えてね。

なんか、任せちゃってゴメン・・・ね。」



「おうおう、気にすんなや。ってか、バイトは人手大丈夫なのか?」



「うん。あの調子だから・・・ね」



物不足。

この街全部が物不足

まぁ田舎ゆえに農家が多いおかげで、食べるものがないぃ~って事が無いのが救いだ

都会はどうなってるんだろうか?





教室を出てケイタの家に向け歩く

今まで気にして見なかったが、あちらこちらでシャッターの閉まった店が目立つ

「こりゃ、どえらい事なんじゃねぇ~のか」

楽観思想ど真ん中のオレにこう思われてるようじゃ・・・・・

ホント、ヤバイ・・・・

知らないうちに日本はとんでもない事になってるんじゃないのか



とは言え、オレがどう考えてもどうにもならん事な訳だし、

オレのする事はケイタの家に行くことぐらいなもんだ







シーン  帰路





ケイタが入院・・・・・

驚いた

ホントに驚いた

家に行くと、ケイタのお母さんが現れ

「これホントは人に言ってはいけないって言われてるんだけど

コウジ君に特別に教えるわ」

と言って話をしてくれた。



特別な病気



ゆえに隔離



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ケイタのお母さんの表情は険しかった

今にも倒れそうだった

目の下のくまから察するに、たぶん寝ていないのだろう

お見舞いにいけないのか?

とのオレの問いかけに

「今はムリなの・・」

とさみしそうに答えた

ケイタの両親も今は会えないらしい



ケイタの体はどうなってるんだ・・・・?

そして、オレはこの事をサトミにどう伝えればいいんだ・・・・・

どう伝えれば・・・・

笑ってなんでも無い事の様に話すか・・・?

ムリだ

そんな風に言ってもムリがありすぎる

何か家庭の事情だと嘘をついてごまかすか?

そんなうまい嘘つけるのか、オレが!

なんだ、なんだ、オレ涙目だぞ、コンチクショウ!

あぁぁぁぁ、頭が痛い・・・・

オレはこんなに逆境に弱かったのか・・・・





・・・・・・そうだ・・・・

弱かったんだ・・・・よな・・・・・





いつの頃からだろ、こう楽しいキャラクターを演じるようになったのは

バカで気のいい奴になったのは・・・・





「やぁ、なに落ち込んでるんだい?」



「えっ・・・」



ふと目を上げると、そこには一人の男が立っていた



「あっ・・お前・・・・。えぇ~っと・・・・・・・・・

そうだ!ツカサ!ツカサじゃないか!おぉー凄い久しぶりじゃないか?

えぇ~~っともう4.5年ぶり・・・か?」



「久しぶり!元気・・・・してないみたいだね。

なんか落ち込んでるみたいだ」



ツカサ

ツカサは小学生の時の友達だ

親友・・・だったと思う

しかし、いつの頃からか、学校が違うせいであまり遊ばなくなった

オレって薄情な男・・かな?

久々だ

なんか嬉しい

でも、久々の再開がこんな落ち込んでる姿じゃないくてもいいだろうに



「まぁ、イロイロあってさ。ちょっと、悩んで・・たりな。」

こいつには悩んでるって素直に言えてしまう

そうだ!

こいつ昔も良くオレが落ち込んでる時に限って現れやがるんだ

ある意味嫌な奴な訳だ・・・まったく。



「そっか。まあ悩む時は悩むんじゃない」



「なんだよ、そりゃ当たり前だろがよぉー」



「まぁまぁ気にしない、気にしない。おっ、そうだ!

こういう悩んでる時こそだね。こう童心に返って・・・・

この公園でブランコに揺られてみるのはどうだい♪」



横を見るとちょうど公園に通りかかったところだ

誰もいない静かな公園

子供の姿も無い

あれだな、風邪流行ってるからあんま外で遊ばせてないんかな

チョコンと小さなブランコがある



「ブランコかぁ・・・・・」

そういいながらブランコのチェーンを引っ張る

キィーキィーと金属のきしむ音がした

なんだか、懐かしかった

ブランコはトテモ小さい

子どもの頃にはそんな事微塵も感じなかっただろうに

オレは大きくなったもんだ



「まぁまぁ、座りなさいってね。」



ツカサがブランコに座り隣のブランコをポンポンと叩く



「おう!」



オレは言われるがままにブランコに腰掛ける



そして

キィーコ、キィーコ

ギッタンバッタン

と漕ぎ始めた

思ったより速いスピードが出るもんだ

いつの間にかオレはツカサとどっちが高くまでこげるかの競走を始めていた



なんか、風が気持ちい

嫌な事・・・・忘れそうだ



「そんじゃ、行かなきゃならないから、行くね!」



ツカサは急にブランコから飛び降りた



「えっ、まだいいじゃないか?久々なんだしもうちょっとなんか話そうぜ!」



「また、そのうちね♪」



「・・・そ、そうだな。」



オレは最後に大きくブランコを力一杯こぐ

ブランコは一回転しそうになる



そして・・・・・・・

そこには、ツカサはもう居なかった



そういえば昔からいきなり着ていきなり去ってく変な奴だった

ありゃ、忍者が先祖に違いないって馬鹿なこと言ったなオレ



とにかく、唐突でぶっきらぼうな奴だが・・・・・・

いい奴だ。



空はもう茜色に染まっていた

つい魅入ってしまう位の夕焼けだ



「よし。サトミにはちゃんと話そう!

嘘つくってのは、俺たちの友情にとって・・・・・・

よろしくないに違いない!そうだ!そうに違いないぃぃぃぃ!

決定!!ケイタはちゃんと退院して戻ってくるに違いないんだからぁ!!」

わざと声に出して言う

自分に言い聞かせる為に!



そんなこんなで、夕焼け空から薄暗い夜のとばりへと変化していく

グゥー

腹減った

悩んだ分だけお腹も空くもんだ



オレは家路を急いだ。





NXET





ケイタ 3  アカイ ホホ







シーン 教室





「ねぇ、今日行こうよ」



「行く?行くって何処に?どこかいける場所なんてあるの?」

この病院で出かけれる場所なんてほとんど無い

狭い建物な訳ではないから窮屈な感じがするわけではないんだけど

でも、やっぱり病院特有の・・・

なんていうのかな、圧迫感のある感じはする



「あぁぁ~忘れてるでしょ、デートよ、デート♪」



「あっ」



そう言えば、そんな約束をしてたっけ・・

ってそんな事直接言えるはずもなし

忘れてた、そんな約束したんだった



あの日から数日が過ぎた

何がある訳でもなく過ぎた

ここでの生活は単調ではあったけど

イヤ

ってほどの物でもなかった

まぁそれはサチエが居てくれるせいもあるのだと思う

なんにせ、暇無く相手してくれるのだから

ここでは誰かとコミニュケーションをとる事ぐらいが唯一の娯楽なのかもしれない

テレビは見れるけど・・・

全部ビデオの映画とかだ

今一体どんな番組やってるんだろ

ふと思った

そういえば、家に居た時だってテレビの番組はかなりなくなっていた

バイト先にも物がはいらなくなってたし

・・・・・・

サトミ、コウジ

どうしてるだろ

色々あって、思い出していなかった

ボクは薄情な男だろうか

いや、このめまぐるしい環境の変化があったらそんな余裕なんて無いはずだよ

って自分に言い聞かせてみる

たった数日で外の世界がそんなに変化するわけなんて無いんだろうけど

なんだか、サトミとコウジの事を思い出したら、ずいぶん懐かしく思えた



「で、今の空き時間を利用してね・・・って聞いてんのぉ?」



「あ、あぁ、聞いてるよ。ごめん」



「あぁあぁ、いつもボーットする癖あるんだから、話してる時は相手の顔を見なさい!」



「ご、ごめん」



「それから・・・すぐに謝るのやめなさい~~~!」



「ご、・・・・・えぇ~なんて言えばいいだろろ・・・・」

謝る以外の言葉が思いつかないボク

何でもかんでもこの一言で済ませてた・・・んだろうか。



「そういう事は、自分で考えましょう~。で、そんな訳だから

とにかく、私についてきてね」



「り、了解」

どんな訳なのか、実のところさっぱりなんだけど、

返事をしてしまう

押しに弱い自分。

一体何処に連れて行かれるのやら・・・・

そして・・・・何気にこうゆうのが嬉しかったりもする





サチエはするする進む

変な表現だけど

そんな感じ

目をつぶってて道がわかるって感じなのかな

スーーッスーッて

それにあたふたとついて行くボク

カッコ良く言うと微風みたいな感じ

そんなこんなであっという間に見たことも無い場所に出る

ってこの建物の大部分見た事ないんだけど



「早く。早くぅ~。」



サチエは嬉しそうだ





とあるドアの前に止まる



「へへへ~。ここねぇ実は・・・・・鍵壊れてるんだよねぇ~

ヒミツだよー。ヒミツ!そんで、この扉を開けると~~~~~」

バーーーン

そんな効果音が似合うだろうか

ってな感じで

扉を開け放った

そしたら・・・・



「そ、外だ・・・・・・」

外だよ!外!

こ、こんな簡単に外に出れるなんて

ひ、拍子抜けだ



「あぁ~~~今ここから抜け出せるぅ~~とか思ったでしょ?

でもねぇ、残念なんだなぁ。ここから外には、えぇ~病院のお外には出られませぇ~ん」



エッ、デレナイノ・・・・



「だって、出入り口には大きな壁があって出れないも~ん。それにも見張りの人とか居るし」



「そ、そうなんだ」



「でもね、ふふふっ。こっち、こっち!」

まただ

微風だ

外に出て草木の空気を感じる分余計にそう思える

臭いが無いというか

俗じゃないというか



丘のようなところを走った

数日振りとはいえ外を走るのは気持ちいい

コンクリートじゃない地面は足に引っ付くみたいな

なんていうんだろう

力を感じるような

温かみを感じるような



「はい、つきましたー」



丘を登りきったところでサチエが足を止めた

ふぅ~

息が切れちゃってるよ

体力ないもんだなぁ

これも脳腫瘍のせい・・・

って事はないだろうなぁ

第一サチエは元気いっぱいだ

そんな事を思いながら

呼吸を整え、やっと顔を上げれる状態まで持ち直す

そこには・・・



「うわぁ~~~~~・・・・・・」



うわぁ~の後言葉を失う



「どう?イイ眺めでしょ。ここお気に入りのばしょなんだぁ」



丘の上から見えるのは

遠くに広がる海

そして、辺り一面の・・・・・・

木々たち



青々と茂る

そう、目に見える範囲に人工物はひとつもない

なんだか、地球を見渡してるみたいだ

丘の上に優しい風がなびく

頬の周りにまとわりつく

それはまるで風の精霊でも宿っているかのように

優しくボクの頬をなでているみたいだ

そのせいだろうか、ボクの体に気持ち悪くまとわりついていた汗も引いていった

あぁ、こんな感覚は・・・

感覚は田舎町に住んでいたボクでさえも初めて味わう感覚だ





「へへっ、気に入ってくれたかなぁ?」



「うんうん!とっても!」



「良かった・・・・」



そのアト二人は無言でこの風景と同化した

その時間と感覚を楽しんだ

それは無限とも思える時間だった

体という概念が消えて、この土や、水や、風と同じ存在になっているような

体があることがわずらわしいような

なんだろう、とにかく

心って物が、バイブレーションしたんだ



「サチエは良くこうしてここに来るの?」

ひとしきりその感覚を堪能したあと、ボクは聞いた



「えっ、まぁたまにね。毎日は、ばれちゃいそうだし・・・・・

一人じゃなくて・・・誰かときたかったし・・・」



その言葉にボクの頬は熱を帯びる

ボクのそばにはただサチエがいる

そして、サチエのそばにはボクがいる

それは、なんて自然な・・・・

とさえ思える

これは

スキ

って

感情なんだろうか

ボクはほんの数日の間でサチエの事を好きになったのかもしれない



「そっか、そっか。そうなんだ」

そんな返事しか出来ないでいるボクがいる



「寂しい時は・・一人でもきたりするよ

ここに来ると色んな声が聞こえるような気がするから

なんか、一人じゃないって・・励まされるから・・・・・」



そう、一人じゃない

ボクらはこんな・・・言葉でいえないけど

大きな優しい者たちと一緒にいるんだ

ここはそう感じさせる



「・・・・今は・・一人じゃない・・・よね・・一応・・・」

照れ笑い・・・ホントはマジメに言いたいんだけど・・

これが精一杯



「うん!そうだよね!・・・・ずっと一緒に・・いて・・ね」

サチエはうつむいた

たぶん、赤くなった顔を隠そうとしたんだと思う

そう思ってるボクの顔も林檎のようなのだろうけど



またしばらく、ボクらは上気した頬に風を受けて

冷ました

目を合わせるのが少し照れくさい

そんな・・・

そんな

気分



嬉しい

と思える



そのあと、少し会話を交わしたあと

ボクらはまたあの秘密の扉を通って戻った



「二人だけの秘密だからね」

そういって、サチエは指切りをした

指が触れる感覚が

またボクを照れさせる



そうやってボクらは自室に戻った

二人だけの秘密



二人以外に話す相手など居ないこの場所で何の意味があるんだろう

とも思える約束

二人  だけ

の   ヒミツ

この言葉に二人とも得も知れぬ気恥ずかしさを感じ

喜んでるんだ







自分の部屋に戻ったボク

サチエの事を考える

・・・・・

よく考えればボクはあの子の事を何も知らない

知ろうとしない・・・

聞くのが怖いって言うのが正直な理由だ

あれだけ色んな事を話すサチエなのに

自分の事を話そうとはしないからだ

家族の事とか、友達の事とか

そんなごく日常的な事を何一つ教えてくれない

だから、それは聞いてはいけない事なんだと

勝手に心の中でそういう質問に鍵をかけ閉じ込めた



そんな知らない子の事を

ボクはスキでいる

たぶん・・・だけど



どんな子であっても、サチエがサチエである事にはかわりが無い

そう思う

いつか自分から色々話してくれるさ

まだ出合って数日でしかないんだ

そうだ、それが普通なんだ

普通じゃないのは、今居る場所なんだ

それだけなんだ。





ベッドに入り眠りにつく

そして聞こえるあの声・・・

なぜだろうか、今日感じだ感覚と同じように

僕の心と一体となろうとする、この声

それは、そう考えてみればトテモ心地の良いものだった

ボクはその声に身を任す

プールの中でプカプカ浮かびながら

眠りの世界に・・・・

そして、聞こえる少女の声・・・歌・・・なのかな

それは、心なしか・・・楽しそうなメロディに聞こえた・・・・・





NEXT




ユキ。3 トリカゴ


シーン  自室




コツコツコツ


足音が聞こえる


ワタシは思わず耳をふさぐ


あれから、二日


ワタシは部屋から出ていない


体調が悪いといって出ていない


検査に連れ出されそうになったけれど、無理やりに抵抗した


ここから出るのが怖いから


この外には、死が待ってる様な気がするから


実際に見ていない死体


それは、ワタシの心の中でどんどん大きく膨れ上がる


そして、押しつぶす


あぁ、あの人は私に呪いをかけていったんだ


ワタシの心は犯された


恐怖という名で





でも





このままじゃダメだ


って頭ではわかってるんだ





この病院からでるどころか、


ワタシはこの部屋からすら出れないでいる


そんなの


そんなの





ダメ  だ!





タスケテヨ


誰かワタシをタスケテヨ





連れ出して、そして楽しいところに連れて行ってよ


ワタシの居るべきところに連れて行ってよ





ワタシは自分で起き上がれないよ


誰かが、手を差し伸べて・・・・・





・・・・・・・・・・


もう


もう手は一度差し伸べられたんだ


あの、空と地がひっくり返った


あの私の名前と同じ ユキ の 日 に


その手を、離さないんだ


離したくないんだ





「なんで、なんで、ここに居てくれないのよ・・・・・・」





ワガママダ





ワタシただのワガママだ


手は差し伸べられたんだ


もう起き上がってるんでしょ


だったら・・・





歩けるはずだ!





右足と


左足を


交互に前に出せばいいだけだ





もう背中を押してもらってるんだから


ワタシは誰かの背中におぶさられて進んでいく事を望んでいた


自分の足で歩く事を放棄していた


そんなんじゃ


今はダメなんだ


まってても誰も来ないんだから





「ワカッテル・・・ワカッテルよ・・・でも、怖いんだよ・・・・


すごく、怖いんだよ・・・・」





泣きはらして真っ赤になった目


かおも洗ってない


ワタシは不細工だ


キモチも





歩ける


動ける


足もある


体もある


普通に生きれる





「バカだ ワタシ」





バカって言った方がバカなんだぞ





「バカって自分に言ったら・・・・誰がバカなんだろ・・・・・


ハハッ、やっぱ・・自分か・・・・」





バカなワタシ


バカなワタシは


歩きます


まず、この部屋の扉を開けます


そして、


ここから出ます


会いに行きます


きっと











シーン  教室 ノヨウナ 場所








みんなは心配してくれてたようだ


知り合って一日に


そんな友情なんて何もない


みんな怖がってるからなんだ


人が居なくなるって事に





「どうしたの?大丈夫?」


ナミが声をかけてきてくれた





「うん。ちょっと体調を崩しただけだよ。心配してくれてありがとう」


・・・・・・・・


ありがとう  なんて心にも思ってないだろうに


あの夜の事は誰にも話さなかった





授業のようなものが始まる





先生・・みたいな人が来る


けど・・・この前の人ではなかった


あぁ・・・・・・


死んだんだ





何故かそう思えた。





たぶんそれは予感のようであり、確信でもあると思える





早くここから出なければならない


時間がない


・・・・・


時間がないんだ


なぜだかわからないけど、時間がないんだ


急がないと・・・・





誰かに協力を頼むべきだろうか


協力してれるだろうか


この建物の構造すらわからない状態で逃げ出そう何て無理に等しい


でも、みんなで協力すれば・・・











シーン  放課後  の ヨウナ 時間








「ここから、出たくない・・?」


ワタシは唐突にみんなに問いかけた


みんなはお互いを見回しざわつきだした





「何を急に言うんだ?この病気が治れば出れるだろう」


とタカシが言う


その言葉はワタシに言っているというより自分に言い聞かせているように思える





「いつ治るの・・・・」





一瞬に静まり返る





「そ、それは・・・・わからないけど・・・・・」





「だったら一生出れないかもしれないでしょ!!」





空気が凝固する


この言葉は、みんながそれぞれ胸の奥底に深く沈めて出したくない言葉だったに違いない





「ワタシはここから出たいの、早くに。


でも、一人では・・・・一人では・・・・だから、みんなの力を借りたいの・・・」





「俺だって、ここから出たいよ・・・でも」


「俺もだよ・・・・・」


「わたしも・・・・」


口々に皆から言葉が発せられる





「でもどうやるんだ、どうやって出るっていうんだ!方法でもあるのか!」


バン!強く机を叩く音、ともにタカシの声


「それは・・・・・・・・・」





ワタシの言葉がとまる





「・・・・時を・・・機会を・・待とう・・・よ。その時が・・来るよ・・・・」


今までタカシの横で黙っていたナミが口を開いた


まるで預言者のように





「ナミ、何言ってるんだ・・。」





「タカシ君だって、ここから出たいでしょ、私・・・怖いけどサトシ君と一緒なら・・


平気・・だよ。だからサトシ君とならここから出れるよ・・・・」





「ナミ・・・」





「自由に、普通に・・外で会いたいもの・・・・・


普通に・・ただ普通に・・・・・ねぇ、みんな」





最初ここに来たとき感じた事


ここに居る人達はワタシに似ているって





ここに居る人達は


みんなワタシと同じようにここから出たいんだ


ここが怖いんだ


人と接する事が苦手で


話す事が苦手で


でも、色んな事や人が待っている元の世界に戻りたいと思ってる





ここにきた事で、人とのふれあいを渇望するようになった


広い世界に触れたくなった


そう、鳥かごの中の平和 より


広い世界の中を選んだんだ





いつの間にか、鳥かごの中の生活が当たり前だと思う前に


外の世界が無くても平気だと思ってしまう前に。





まだ、心に翼があるうちに・・・・







NEXT





コウジ 2  揺れる ココロ と ブランコ と



シーン  教室



ケイタが居なくなって10日あまりが過ぎた

サトミにケイタの事を説明するのが大変だったが、まぁなんとかなった

いや、この10日間・・・・・

これから考えれば・・・

ケイタがどこかに行ったとしても・・・・

生きている

それだけで安心しなければならなくなったからだ



あれから、毎日誰かが死んでいる

それは日を追うごとに数を増している・・・



ナンナンダヨ



これはホントに今まで俺が住んでたのと同じ世界なのか?

うちのクラスだけで・・・・・・

3人亡くなった・・・・・



・・・・・・・・

ありえない!



オレの知ってる人間が死んでるんだ

知ってる人間だぞ!

テレビで見る殺人事件とは違うんだ

新聞で死ぬ、ガンの死亡者とも違うんだ

先日死んだ奴とは、普通に遊んでたんだぞ

・・・・・・・

それが、もう・・・

一生言葉を交わす事は無い・・・

存在の消滅

形の無いもの

意識のないもの







クラス全体はどんよりとしたムードに包まれている

風邪



ひいたら

もう

ダメだ





噂が流れた

現時点で病気で休んでる奴はうちのクラスに10人いる

・・・・・・・・・・



サトミは元気だ

オレも元気だ

こんな状態で学校で勉強・・・てな事する必要がるかと思っちゃうもんだが

どうも、世の中が急激に変化しても普段の行いは急に変われないものらしい

当たり前じゃない状況で、当たり前のように授業を受ける

この風景がいつまで続くのか

疑問に思ってないやつももう誰もいない・・



朝の授業が始まる

そして恒例となってしまった・・・・

先生様のお言葉が始まる



「先日・・・う、うちの学校で・・・・15人の生徒がお亡くなりになりました・・」



これがお決まりの朝の出来事だ

そして、無機質な授業が始まる

そこには、何も無い







シーン 昼休み  屋上





ケイタが居なくなった日からユキの姿を見たことが無い

・・・・・・・・・・・・・

大丈夫だ・・

ユキという名前の子の訃報は・・・・聞いてない

・・・・

でも、会えないって事は

学校に来てないって事は

病気で倒れているって事を意味するんだ

それはイコールで・・・・・って事なんだ

いや、違う

オレと会うのが嫌になったって事だってある

イ、色んな可能性があるはずなんだ

オレは考える事をやめた

思考を止めた

昼飯のパンは・・・



しょっぱい味がした





シーン  放課後





「コウジ、一緒にかえろっか」

不意にサトミに声をかけられた

「あぁ、いいけど」



サトミ、オレの不安を減らしてくれよ・・・



オレはサトミと歩いている

話す会話はとりとめもない事だ

ひとつ共通する事は

とりとめも無い・・・・過去の話だ



いつだって昔の話しかしない

そう、ほんの数週間前・・・それがオレたちにとっての昔だ

別の世界だ

「コウジ・・・・ケイタ元気してるかな・・・」

足を止めてサトミが問う

「あぁ、まぁ病院で元気ってのも変な言い方だけど、元気だろうさ

あいつの事だ、ボーットまた空でも見てるに違いねぇ~よ」



「そうだね。ボーットしてんだろうねぇ・・・」



二人で空を見る

空は茜色だ

キレイだ

色々かわっても空の色はかわらない

そして、見ている空も変わらない

かわるのは、見てる人間のほうだけだ



「おんなじ空みてんだろうなぁケイタ・・」



「そだねー。見てんだろうね・・・。おぉぉーーーい、早く帰ってこーーーい!」

人気の無い交差点でサトミの声は空に溶け込んでいった

そして、クルッと振り返ってオレに微笑みかけた

カワイイ

そう思った

ケイタが居なくて・・・不謹慎だと・・思いながらもそう思った

気がつくと俺はサトミを抱きしめていた

「ちょっと・・ちょっと・・・」

サトミは何か言おうとしたが、すぐに口をふさいだ

オレの唇が口をふさいだ

力を込めて抱きしめた

夕焼け空、鳥、風景

それがオレたちを見つめていた

無限とも思える、数秒が過ぎた

オレは我に返って力を抜き手をほどいた

手の中からサトミの体が離れる

手が暖かい



「バカ・・・・・・・。」

サトミは小さく呟いた



オレは無言だった

こんな時・・・いつもなら笑って、バカなこと言って

そんで、冗談だよーーーって済ますオレなのに

なのに・・



「付き合おう・・・」

オレの口から出たのは冗談ではなく、告白だった

2度目の告白

オレは・・オレは

返事が来るのを待った



「・・・・・・・・何て言えばいいのかわかんないよ

アタシ、そんな・・・だってコウジ前に・・・前に・・・・えっ・・あの」



「ごめん、いいよ。今の忘れてよ。無しでいい。

あれだぁ、あれだよ。なんかなんか、ついムードに酔っちゃったって言うの

そんな感じでよぉー。アッハハハ、ノーカウントな感じで!!」

オレはサトミの心のうちを察したつもりでバカ話にしようとした



「・・・・・・・・・・バカ・・」

サトミはそう呟くと、

「サヨナラ、また明日・・・」

その言葉とともに、走り去っていった

目に・・・・光る何かが見えた

あぁあれは多分涙なのだろう

そう思った



過ぎ行くサトミの後姿をじっと見詰める

あああああ、オレはサトミの心を気遣ってバカな話にしたんじゃない

オレは、オレの為にバカ話にしたんだ

最後のサトミのバカはいつものバカって言葉とは違う

オレは全部、自分の事しか考えてない

抱きしめたのは、この状況が怖かったから

孤独が怖かったから

スキだといったのは

そう思ってるから

真実だから

そして、このタイミングに言う事は卑怯だという事もわかってた

でも、オレは言った

そうにもかかわらず、オレはバカな話にして否定した

そして、サトミを泣かせたんだ

オレは、オレは・・・

サトミを支えてやってるつもりでいるのか

そして優しくしてあげてて・・・・・

それでいて・・・・

サトミをものだと思ってるのか

オレの心の安定剤だとでも思ってるのか

人の気を気遣ってると思いつつ

相手の事を思ってるって言いながら

オレは自分の事しか考えていない

そうだ、そんなオレをオレは嫌いだったんだ



学校に行きたくなくなった日

小学校のあの日

オレは泣きながら公園で一人ブランコに揺られていた

オレはオレの事が嫌いだった

いや、世界全部が嫌いだった

オレを嫌うみんなが嫌いだった

好かれたかった

愛されたかった

自分の居場所がほしかった

ここに居てよ と 誰かにせがまれたかった

必要とされたかった

そんな努力も何もなく

誰かの一番になりたかった

出来れば大勢の一番になりたかった



ミンナ オレ ヲ ミテヨ



そんな時だ・・・

そんな時必ず・・・





「コウジ、どうしたんだい?」



そう、ツカサが現れる

そして

「まぁ話してくれよ」

話を聞いてくれる

それは安心感なんだ



オレたちは昔と同じようにブランコに揺られながら話しをした

「そっか、コウジ色々大変なんだね。でもさぁ、みんな色々大変なんだよ」



「みんな・・」



「そう、みんな。同じなんだよきっと。みんな怖くて、寂しくて、

わがまま言って、泣き言いって・・・・同じだよ」



揺れるブランコ

きぃーきぃーきぃーー

その音だけが公園に響く



「オレ・・オレ・・・大丈夫なのか、

明日も・・大丈夫なの・・かな」



「あぁ、コウジは大丈夫だ!みんなも大丈夫さ・・きっとね」



「そっか、大丈夫か・・・」

それはなんら具体的な言葉ではない

抽象的で意味なんかなくてデタラメで

でも、でも。

優しいから・・・・

言葉がどうとかじゃないんだよな

それ自体が優しいから・・・

もたれ掛かれてしまいそうだから

弱い自分を少しさらけ出せれるから



「あははは・・ちょっと、泣いていいかな・・・」



「あぁ、泣いていいよ」

ツカサはおれの顔を見て、微笑んだ



「ウゥウゥゥ・・・・・・・」

オレは泣いた

声を出さないように泣いた

涙でにじんだ先に地面が見える

土に涙がしみこむ・・・・・

輝きだす土たち

オレの涙で・・・・



泣いてはれた目を隠しながら顔を上げる

そこにツカサの姿は無い

そうだ。無いんだ



公園を去る

揺れているブランコ



公園でひとつだけ

キィーコ、キィーコ

揺れていた





サトミ・・・・・

オレはお前が

スキ だ

傷つけるかも知れねぇけど・・・・

それでも、スキだ

守るとか出来ないかもしれない世界だけど・・・

それでも。

オレのこの気持ちだけには嘘をつかないでいよう

これ以上自分を嫌いにならないためにも・・・

オレはオレである以上オレの為に生きるのだから



ケイタ・・・・

すまん・・・・・







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コメント
 NO SUBJECT

おおおおぉぉぉぉ、人がばったばった死んでしまう!?
コウジは死なないでえぇぇぇぇぇ!!!!


トイレの方おもしろかったよぉ
最後のオチナイス(´・ω・`)b
by: はみゅ * 2006/05/17 23:08 * URL [ 編集] | page top↑
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