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トイレの大冒険2話   & ぼくわたしにできること 第2章1話~4話
2006 / 05 / 05 ( Fri )
まえの いきおいで書いていたトイレの物語のぉぉ
続きだあああ こんちくしょうめえ



あははははははは
外からライオンさまのうなり声が聞こえるトイレなんざ、レアだぜ、レア!
なんて、言ってもても現実はどうもこうもしない・・

まて、まてまてまてまて
こう言うときこそ、落ち着くんだ

そう、落ち着いて事態に対応すればおのずと解決に導かれるに違いない!

まぁそうなら、落ち着いてるだけで世界は平和になってるはずなんだろうけど・・・

ガリガリと爪を立ててドアをかきむしる音が聞こえている
これで落ち着けたら金メダルものだぜ
ってか、なんの競技の金メダルなのかはさっぱりだけれど・・

しかし、そこで俺のスイッチが入った!
そうこのピンチを切り抜けるためのスイッチ!!!

では、なく・・・・・

お腹のスイッチだ・・・

そう、またしても・・・こんな状況だというのに・・・

う、

うんこがしたい・・・・・・

人間ていうのはなんて不便に出来ている未完成な生き物なんでしょ

便は出るの不便とはこれいかに  なんちゃって・・・・

もうこうなったらやけくそだ

まさに、糞をするだけに やけくそ だ!

おおお、なんだか知らんが、駄洒落の調子だけは良いぞこんちくしょうめ

ライオンさまはドアの破壊を試みようと必死である

そして、俺は便をしようと必死である!

もういい! どうせなら、すっきりして死にたい!!

そう、すっきり快便で!!!

どっちが先か勝負だぜ ライオンさま!

俺は頑張った必死で頑張った、額に脂汗なんかもにじませながら頑張った

その結果!!

ライオン様のドア破壊より先に用を足すことに成功したのだ!

やったーーー やったよ俺! なにかしらに勝利したよ


まぁ・・・このあと死ぬかもしれないけれど・・・・

勝利の余韻に浸りながら、俺は水を流した

!??!?!??!?!?

水を流した・・・・


あれれ
おかしいぞ? 水の音は聞こえるけれど、もうライオン様のうなり声が聞こえない
爪の音が聞こえない?

まさかっ!ライオン様は俺のウンコの臭さに逃げた言ったのか!
勝利か!まさに勝利なのか!!

意味不明な勝利感に包まれながら、俺はおそるおそるトイレのドアを開けてみた

すると・・・・・・・・・・

おいおい・・・・
さっきまで大草原だったよな・・・
んでもってさ・・・こ、ここは・・・・・どこだあああああああああああああああああああ!!

わかるように状況を説明せねばなるまい

ドアを開けたその先は・・・・
さ、砂漠・・・・だった・・・・

見渡す限りの 砂  砂  砂!!!!!!

そのなかに、ポツーンと トイレ!

なんだよ、これ・・・ライオンはどこいったんだよ・・・(らいおんの脅威が去ったとたんに様付けをやめる男)
んでもって、ここ鳥取砂丘だったり・・・してくれ・・・なさそうだよな・・・

まぁまて、考えろ、考えるんだ
ともかく、ライオンに食われることはなくなった
しかし、別の方法で死んでしまう確率は何ら無くなってはいない

とりあえず、外を探索してみることにした
と言っても、トイレからあんまり離れてしまうと迷ってしまいそうだったので
ほんの数十メートルほどだけれども

探索の結果わかったこと!

なんにもわからないということがわかった!!!!!!!!!

以上! なんもなし!

そんなのわかってたまるかよ、うんこして水流したら大草原でライオンに襲われ
また、うんこして水ながしたら、いきなり砂漠!
意味わかるわけな・・・・ おい、おい・・まてよ・・・

俺はおなじ行動をして・・・同じような結果におちいっているわけだよな・・・

とすると・・・・・・
まさか・・・・・
いやいや、そんな馬鹿な・・・・
しかし・・・・・

これか!
このトイレの水を流すと、ワープ?するってことか!
自分で言っていて原理などさっぱりわからないが、そうとしかおもえん・・

するとだあ、今また水を流せばこの砂漠からおさらばできるって寸法?

まぁまぁ、習うより慣れろ!考えるな感じろ!悩むより水を流せ! だ

とにもかくにも、俺は水を流すレバーを引いた
(ふと思ったんだが、なんで水流れるんだろうな・・・砂漠だしな・・・)

さぁて、これでドアを開ければ・・別の場所・・もしかしたら、もとの部屋に戻っているかも・・・

ドキドキ感に包まれながらドアを勢いよく開ける!!!

しかして、その場所は・・・・・

砂漠だった・・・・
さっきと何ら変わらない砂漠だった・・・・・

おいいいいいいいいい、違うのか!
水を流せばワープするって原理じゃないのか!
おいいい、そうなるとどうすれば戻れるんだ・・・・・

途方に暮れる俺

砂漠の風は何ら俺の心を癒しはしなかった。

まて・・・まてよ・・・・
さっきは、ある行動が抜けていたのでは・・・・・
そう・・・水を流しただけではダメなのでは・・

そう!!!
自分で言っていて頭おかしいと思うが・・・

ウンコを流してないからダメなのでは!!!!!

もう、どうしていいかわからないのだから、試せることは全部試すしか!

俺は便器に座りうなった、うなった・・
しかし、こう言うときに限って うんこ様は出てはくれない・・・・

ああああ、でない・・・でないよ・・・
そりゃそうだ、さっき2回も出したんだ ゲリでもない限りそうでるもんじゃ・・・

はああ、こうなったらああああ
ゲリになるしかあるまい!
それだ、それしかないのだ!

俺は ゲリに   ゲリに なるぜえええええええええええええええええええ!!

俺の新たな戦いが始った

そう ゲリになるための戦いが・・・・



つ、続く  かも。。。。


第2章  ボク の イルベキ 場所



ケイタ 1  突然しかない日


シーン  病院



「どうも、よろしく」

教室?に入りボクはぎこちなく笑いながら挨拶した。

部屋には同い年の女の子が一人だけ居た、

色んな事がありすぎて頭が痛い



この大きな



学校







ような病院



車で一緒に連れてこられた女の子とは離れ離れになった

どうやら年齢で場所を分けられるようだ



病院にはいり、その後ある個室に案内され荷物を置くように言われた

これが、この病院での僕の部屋になるらしい

一時間ぐらい経ったあと部屋から呼びだされいくつかの検査をされた。

そしてボクは今この部屋・・

無機質な部屋・・・・

小さな教室?

見たいなところにつれてこられた

もちろん、なんの訳も説明されてない

ボクの挨拶に部屋にぽつんと居る女の子は、微笑み返した。



この子はいろいろ知ってたりするんだろうか・・・・



あどけなく微笑むその顔からは・・そんなこと想像もつかないや



想像もつかない・・・・・



今この場所に居ること自体が想像もつかないことだ・・・・・・

イメージしていた入院・・・みたいなものとは・・・

ちょっと違う



一体何の病院なんだ?



これだけ大きな建物のわりに、患者?みたいな人数はあまり多くないみたいだ

それに反比例するように、医者や警備の人たちはトテモ多いみたいだ

なにか重要な場所なんだろうか・・・って事を素人目にも思ってしまう

まぁ、それはボクが勝手に判断してるだけなんだけど

色んな考え事が頭を走るが・・・・

とりあえず、席に着いた。



「名前・・・」

「えっ?」

「名前なんて言うの?私はサチエ、どうぞよろしくね!」

あっ・・・そうか、名前の言うの忘れてた

「あっ、ボクはケイタ・・こちらこそ、よろしく」



そんな形式的な挨拶を交わす

サチエさんは、笑顔を絶やさない子だった

こんな変な場所に連れて来られて・・・これもボクの判断なだけなんだけど

笑ってられるってのは凄いな・・って思った

この子はここにきて長いんだろうか・・・



この部屋で行われるのは・・・・・

ただの学校の授業だ・・

これには拍子抜けした

学校を休むわけになるため、その分の勉強をここでする

ただそれだけのことだ

クラスメイト ボクを合わせて 二人の 授業・・・・



ほんの昨日と比べて・・・あまりにも寂しすぎる風景・・



授業の内容も・・・ごく普通のものだった

先生・・・みたいな人に、この施設のことを聞いてみたかった・・・

けど・・・・怖くて聞けなかった。



「へへっ、授業終わったね。」

「あっ・・うん。」

どうすることも出来ず固まっていると、サチエさんが声をかけてきた

「色んな不思議~がいっぱいあるって顔だね~」

「あっ・・うん。いきなりだから・・・なにがなんなんだか・・・さっぱりで・・・

君は・・・あっ、サチエさんは・・・サチエさんもいきなり連れてこられたの?」

「う~~ん、まぁそんな感じ・・かな?たぶん同じだと思うよ」

大した事でもない様に言葉を返す

普通だ・・・・

普通って言い方変かもしれないけど・・・・

この理不尽な事実を普通に捉えてる・・・

「あっ、そうそう、サチエ!」

「えっ?」

「サチエさんじゃなくて、サチエでいいよ!だって、二人しかいないのに、さんつけって

なんか寂しいじゃん。こっちも・・・・ケイタ・・・って呼んでもいい・・?」

「え・・・いいけど・・・」

「じゃ、ケイタ!」

「う、うん」

「そっちも、ためしに呼び捨てで呼んでみてよー」

「あっあぁ・・・」

な、なんなんだ・・・

こ、こんな何が起こるかどうかという緊迫した場所・・・とボクが思ってるだけなんだけど

なんか恥ずかしいぞ

「サ・・・サチエ・・・」

頭おかしくなりそうだ

「よろしい!そんじゃさぁ、いきなりなんだけど・・・・・」

ここに来て、全ての事がいきなりだらけで、いきなりじゃない事なんて何一つ無い気がする。

「スキ・・・・・・・・・」

はぁ・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・









えっ、えっ、えぇ・・・・・

な、何を聞き間違えたんだ・・・・・・・

な、な、なんなんだ・・・・・・

これ・・・・・・・・・

「付き合って・・・・・・・・・」

「・・・・・・・」

ボクの頭は・・・もしかするとここに連れてこられた事よりも

今の方がパニックなのかもしれない

・・・・・・・・・・・・・

ど、どう答えればいいんだ・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

「・・・・・・・返事・・待ってるんだけど・・・」

「エッエッ・・へ、返事・・・・・・・・・・・・・・えぇ・・・あのぉ・・・

ボクら会ったばっかりだし、こういう特殊な環境だし・・・あの・・えぇ・・・・」

「付き合ってくれたら・・・・色々教えてあげるよ♪」

サチエは顔を近づけ前のめりになって乗り出してきてた

いきなりの至近距離にボクの心臓の鼓動が早くなる

「い・・・色々・・・・」

い、い、色々って・・・いったい・・・な、なんだ・・・・・

か、顔があ、赤くなってるんじゃないかボク・・・

「な、なに想像してるのよぉーー!バカ!色々ここの事とか病気のこととかを

教えるってことよぉー!こっちも恥ずかしくなったじゃないよー」

「えっえっえっえっ・・・そ、そうだよ。も、もちろんそう思ってたよ

う、ウソじゃないよ!ホントだよ!!」

あぁ、必死で言えば言うだけ、ドつぼだ・・・・・



イロイロシッテル





マテヨ・・・



この子は・・しってるんだ!



「知ってるってホント?何をシッテルの?お願いだよ、教えてよ!

何も知らないって、心配なんだよ、お願いだよ!!!!」

「じゃぁ、付き合ってくれる♪」

「・・・えっ・・あの・・・それとこれとは、あの・・・・」

まただよ・・なんか・・・・恥ずかしい・・・・・

「もぉ~じゃぁ、保留って事でサービスしとく!」

ほ、保留って・・・

こんな特殊な状態じゃなくて告白されてこんな返事したら・・・

ボクはかなり嫌な男だ・・・・・

ひ、一目・・・惚れ・・・・ってやつ・・・・

なのかなぁ・・・・・・

そんなの生まれてこの方一度も体験したことの無い未体験ゾーンだ

チガウチガウ!!!

そんな事考えてる場合じゃない!



「・・・・あとで・・・・ちゃんと・・・・答えちょうだいね・・・・

ふざけて言ってるんじゃないんだから・・・・・・」

・・・サチエは伏せ目がちで声を落として言った

なんだろう・・・・・

今までとはまったく違う声のトーン

何かに怯えているかのようなトーン

「じゃ、部屋に行こう!!」

「えっ、ぼ、ボクの部屋?」

「そう!ケイタの部屋!授業終わったら次の検査まで結構時間あるからね。

部屋でゆっくり語りましょ、親睦を深めるのもかねて、ネッ!」

さっきの、低いトーンの声はどこに・・・

そんな感じだ

でも、何か感じる違和感

これは・・・・・・・・

なんだろうか

でも、ボクはそんなことを気にするより

知りたいことが山積みであった

何も知らないって事は

霧で前が何も見えない山道を歩かされているようなものだ

・・・・・怖いんだ



「わかった、行こう!」

「うん」

サチエは微笑んだ

凄く嬉しそうだった

もしかしたら、今までずっと一人だったのかもしれない・・・・・・・

話し相手もいなかったのかもしれない

だから・・・・

いきなりボクに・・こ、こ、告白・・・・・・・

いや、今はそんな事(そんな事って言ってごめんなさい)気にしてる余裕・・

ボクには無いんだ。



立ち上がって部屋を出る

ボクが部屋に案内するため先に出る



「アダム と イブ   かも   ね」



ボクが廊下に出るかどうかの時、

サチエがそんな事を言ったような気がした




NEXT







ユキ。 1  ワタシとワタシとワタシ







ココジャナイ    どこか



いつもどこかに行きたかった



・・・・・・・・・



それは行きたいんじゃない



今いる場所に・・・居たくなかっただけ



そうしてワタシは

今ここに居る



この病院 に いる



検査の後、部屋を割り振られた

そして・・・・・・・・教室



真っ白な教室



すべてが吸い込まれて消えてしまいそうな壁

あまりにキレイすぎて機械的な床



この教室も、そこに居る人間もそうだ



ワタシはここから出たい



でも、どうやればいいのかわからない



今までは、部屋に閉じこもって鍵さえ閉めてさえいれば済む事だった

今はそう簡単にはいきそうも・・・・ない



ここから抜けて、学校に戻りたい

学校って言葉じゃ足りない

あの人のいる学校に戻りたい

あんなに行くのがイヤだったはずの学校に戻りたい



ココハ・・・・キライダ



同年齢の人間ばかり集めたこの部屋には私を含めて5人いた。

みんな静かだった。

教師のような人がワタシに説明をしてくれた

「入院中、学校を休むわけだから、その分の勉強はここで行いましょうね」

と、優しく言った

・・・言ったと思う

あまり話しを聞いてなかった

上の空だった

そして、えも知れぬ嫌悪感がこの部屋には漂っていた。



授業が終わった



どうやらこのあと、検査がある・・みたいだ

でも、それまで数時間・・・・休憩・・みたいなのがあるみたいだ

全てがあやふや



教室にいる人からも・・話しかけられた・・

ような気もする

返事はしなかった・・・



ダメダ



ワタシはここを出るんだ、その為にこんなんじゃダメなんだ



「あの・・・・・聞きたいの・・・・イロイロ・・・・」

思いきって隣に居た人に声をかけた

それはトテモ小さな声だったけれど



「イロイロ・・・・知ってどうするの・・・・」



返事をくれた人は、女の人だった

その人の声はワタシより小さかった・・・・・

「自分のこと・・知りたいと思うの当たり前・・・だと思う・・・」

「・・・・・何を知りたいの・・?」

「イロイロ、何でもいいの・・・ワタシ何も知らないから」

その子は、黙り込んだ

ワタシも黙り込んだ

会話がとまった

・・・・・・・・・・・

不器用なんだ



喋ることに不器用なんだ



それは、ワタシと同じなんだ



ワタシはワタシが嫌いだったから



・・・・・・



ワタシは周りを見回す



人の顔を見回す



ここに居る人たちは・・・みんな



ワタシ   だ



チガウ!



昔のワタシなんだ!

今は違うんだ!

今は違うんだ!

変わったんだ



「教えて・・・・・お願い・・・・・私たちはなんの病気なの?

ここはなんなの?みんな、ここから出られる?」



少し間が空き、小さいため息をついてからその子は口を開いた

「・・・・・・私たちは・・・・・研究されてる・・・・の・・。

変わった病気だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ガタッ

辺りがざわつく

「変わった病気・・・・それは、どんな病気なの?」

変わってるのはわかってる。

それくらいはわかってる

そうじゃなければ、こんな場所につれてこられないもの。



「頭の中に・・音が響く・・・でしょ・・・・あれ・・・・・・」



星の音・・・・・・



「ナミ!やめろよ・・・もう、そんな話は・・・・・・」



「・・・・タカシ君・・・・・・・・・」



タカシと呼ばれた男の人が口を開きかけたナミと呼ばれた人の言葉をさえぎった



「名前・・・なんて名前・・・なんだっけ・・・・・・」

タカシがワタシに尋ねる



「ユキ・・・・・私の名前・・・ユキ・・」



「ユキ・・・さん。知ってもどうにもならない事ってあるんだよ・・・・

わかるだろ・・・・だったらさぁ、知らなくても同じなんじゃないのかな・・

そんな事は無駄なんじゃないのかな・・・・」



「同じなんかじゃない!ワタシはどうやってもここを出るの!

戻るの・・・・・・ワタシの居たい所に・・・・・・・・・

会いたい人のいる場所に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その為にすることなら、どんな事だって無駄じゃない!」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

激情したワタシに当たりは静まり返った。



「お願いです、教えて・・・・・・ください」

あぁ、ワタシの目には涙がたまってるに違いない

一生懸命こらえてるに違いない

回りの人たちに気づかれてるに違いない・・・



それでも、キッと強い視線でにらんでやった

にらみつけてやった

ワタシは負けてられないんだ

で・・出たいんだもん・・ここから・・・・





「僕達の病気は・・・・・・・

脳の腫瘍だ・・・・・・・・

それも特殊なね・・・・・」





私の周りの空気が固まった。







NEXT 





ケイタ 2  シラナイコト は キキタイコト



シーン  ケイタ自室






「そう、特殊な脳腫瘍なの」

軽くサチエは言い放った

それはもう、おはようって挨拶を交わすぐらいの重要度で

・・・・・・・・・・・

もちろん驚いた

ボクは・・・・・・・

なんて言うか・・・・・

何気にもっとオカルティックな事を想像していた

実は凄い能力で、超能力みたいなものだとか・・・・・

そういう不思議的な力と関係あるとか・・・・

または、精神を病んで幻聴を聞いているとか・・・・

しかし・・

脳腫瘍



現実的にのしかかる言葉



そして、したくなくても連想してしまう・・・



死・・・・・



その病名だけでその言葉を連想されるに十分だった。



「あぁ~、今凄く悪い想像してるでしょ?」



「えっ?!?」



「実は・・・あと2ヶ月の命・・・・」

と指を二本突き出すサチエ・・

「とか言わないから、ただ変わった腫瘍なだけで命に別状は無いんだから」

と言ってVサインをしてみせる

あぁこれは2ヶ月の指じゃなくて・・・Vサインの指だったのか・・・



「えー!!そうなの?」

「そうなのー♪安心した?」



安心・・・これだけの言葉で安心できるわけが無い

なに一つとして信憑性が無い!

むしろボクを安心させるためのウソ・・ってとれもする。



「じゃ、なんでここの医者とかはすぐに病名を教えてくれないのさ?

おかしいじゃないか、何も知らせずに、いきなりなんて連れ出されて入院なんて・・・・・・

ほんとに、・・・・だ、大丈夫・・・・・・なの?」



「アハハハハ」



な、なんだ、ここは笑う所じゃないだろう

ボクはキッとにらんだ



「あっ、ごめんごめん。さっき私が特殊な脳腫瘍だって言った時、どう感じた?」



「・・・、い、命にかかわる病気なのかって・・・」



「そう、だからよ。だからそんなあっさり病名を教えないのよ

そんな風に唐突に言ったら精神的な負担が大きいでしょ

だから、時間を置いてゆっくり説明するのよ

って、この事だってもう数日したら先生がちゃんと話してくれることなんだから」



「・・・そ、そうなの?」



「うん。ケ-タが凄く知りたそうにしてたから、すぐに私が教えちゃったけどねー」



ケータ・・・ケイタ・・・なんだけど・・・

いつの間にやら呼び方がかなりラフになってる・・・

ってそんな事思ってる場合じゃない。



「ほ、ほんとに・・そうなの?うそ・・じゃないよね・・?」



「あぁーそんな命にかかわる様な事で嘘つくように見えるんだ私・・・・・

ショック・・・・・・」



あぁぁ、泣かしちゃった・・・かな

「い、いや、そんな事無いよ!そんな風に見えないって

あの、ここに来たばっかりだし、あせっててさぁ、それで、ごめん!」



「ホント・・・・?」



「ホント!」



「じゃ、今度デートね♪」



嘘泣き・・・・だったのか・・・・・

はぁ、何処を如何したら今度デートになるのだ・・



「約束!指きりげんまん嘘ついたら針千本の~ます♪」



あれよ、あれよと言う間になすがままに指切りをさせられるボク・・・

でも・・・・

なんだか、肩の力が抜けたような気がする

もっととんでもない事に巻き込まれてるのかと・・・

勝手に自分の悲劇の主人公に仕立て上げてたところだったのだから

そうさ、現実はそんな漫画みたいなわけ無いんだ



・・・・ふと、そこで疑問がわいた

聞いていいのかどうか・・・・

・・・・・

でも、サチエのこの感じなら・・・たぶん・・聞いて大丈夫だろう

と、勝手に決め付けた



「あのさぁ、サチエも、同じ病気・・・なの・・?特殊な脳腫瘍・・・・なの?」



「・・・・・・・」



サチエは驚いたような顔をして何も答えない・・・

会話に間があいた・・・・



これって・・・

まずい・・・これは聞いて良い事ではなかったんだ

あぁ、ボクはバカだ。自分が安心したからって、人もそうだと決め付けちゃいけない

自分の物差しを人に押し付けちゃいけない



「・・・・・・・・・って、あはは、同じよ、同じ!ビックリした?

って言うか、ここは同じ病状の人ばっかり集めた特別な病院なんだから!

だから、私もケータとおんなじなんだなぁ~」



「び、ビックリさせるなよ!ほんとに・・・・

ほんとに、怖かったんだから・・・・・冗談にならない病気なんじゃないかって・・」

ボクは怒鳴った!

声は壁に反響して響いた

耳がキーンってなった

大きな声を突然出すと息が荒くなる

肩で息をする

ほんとに、腹が立った

こういう事は、からかって良い事じゃないだろうに

そして・・恥ずかしいことに・・僕自身涙ぐんでいるのもわかった



「・・・ごめん・・・そんなに怒ると思わなかった・・・・・・」



「もういいよ。こっちも怒鳴ってごめん」

サチエの態度は今度こそホントウにシュンとなってるみたいだ

な、なんか会話をつなげなくちゃいけない

初対面の人との沈黙の間・・・

これって不安を掻き立てる



「あのさぁ、サチエはこの病院に来てどれくらいなの?

他の患者で知ってる人とかいないの?」

会話をつなげるために気になっていた疑問をぶつける



「質問ばっかりなんだね・・・・

いいよ、答えてあげる。

私はここに来て・・・・・結構・・長いよ。へへん、先輩なんだぁ~

そんでね、他にも居たんだけど・・・・・・・

居なくなっちゃった・・・・ハハハ」



「居なくなった??退院したって事?」



「そうなのかなぁ・・・私そこまでわかんないや、

あんま人の事聞くの好きじゃないから・・・・・・ケータみたいに質問ばっかしないもん!」



「あっ・・ごめん」

いきなりの質問攻め、いくら知りたいことが多いとはいえ・・・

相手の事を考えなさ過ぎた

自分の事しか考えてなかった

あぁ、自己嫌悪だ・・・・



「さっきから謝ってばっかりぃ~。謝るくらいなら最初から言わないの!」



「ご、ごめ・・・あっ、」



「ほぉ~ら、謝るのが癖になっちゃってる~。

まぁ質問はデートとの交換条件なわけだし、仕方ないもんね♪」



「えっ、デート・・・・・そういう事になってたっけ・・・」



「なってるの!そういう取引成立してるんだから!

あのね、凄く景色がキレイな場所あるんだ!そこに行くの!

これもう決定だからね!約束したんだからね

針千本なんだからね!ほんとなんだからね!」



あぁ、完全にサチエのペースだ・・・・・

今日知り合ったばかりとは思えない

・・・・・・

でも、凄くありがたい

こんな見知らぬ場所で話し相手が居るのと居ないのとでは大違いだ・・・

あっ・・・・

サチエもそうなのかも知れない

一緒に居た人たちは退院してしまって・・一人ぼっち

そんな中ボクがやってきた

話し相手が欲しかったのかもしれない

寂しかったのかもしれない

まぁ、だからと言っていきなり・・・ス、スキとか

デ、デート・・とかは、なんか違うような気がするんだけれど・・・・・・とほほ



「これからよろしくね、ケータ♪」



「う、うん。こちらこそよろしく」



今日から今までとは違う生活が始まる

でも、少し前とは違い不安は薄れている

これは全部サチエに感謝だ

一人じゃないって事がこれだけ精神的に楽になれるなんて

人は一人では生きてはいけない

誰かがそんなこと言ってたなぁ

それに・・・・・・・

ホントか冗談なのかわからないけど・・・

人に好かれてるって事は・・・・

嫌なことではない





そう言えば・・・一緒に連れてこられた女の子はどうなったんだろう

ここに来たということは、同じ病気だって事なんだろうけど・・・





「あっ、もうこんな時間。さて、そろそろ検査に行く準備しないとね」



「け、検査って・・・・い、痛かったりする?」



「大丈夫だよ~。ケータ怖がりなんだ~」



「そ、そんなもん怖いに決まってるじゃないか!どんな事するかわかんないんだから」

未知=恐怖 だ



「大丈夫、大丈夫。そんな怖い事しないって♪

・・・・・・ここ、結構いいところだよ・・・・・」





そうして、ボクらは部屋を出た



検査



怖がってた割に、なんて事の無い検査で拍子抜けした。



そして、また部屋に戻る

今度は一人で



そして、就寝



一日が終わる

今日はゆっくり眠れそうだ

十二分に頭も体も気も疲れてるんだから

イロイロ考えるのはやめよう



・・・・・・・・・・・・・

いつもの様に頭に声が響く

この星の声・・・・・・

と思ってた 声

ホントはボクの頭の中にある脳腫瘍の影響で起こる現象だ



そうやって原因がわかると大した事無く思えるから不思議だ



その声を無視して眠りにつこうとしたその時



いつもとは違う、声を聞いた様な気がした

どこかで泣いている女の子のような声を・・・・・

あぁ、でもこれは夢の中の声なのかもしれない・・・

あぁ、きっとそうだ・・・・・

僕の意識は深いまどろみの中に落ちていった。







NEXT 






ユキ。 2  ナガイ ヨル

シーン  ユキ。 自室。





小さな星

空に浮かぶ



窓から見える景色

それは星空だけ。



「この腫瘍は悪性ではないんだ、でも、摘出することが出来ない・・・らしい」



タカシはそう言っていた。



そこに居るワタシ以外の人達はそれを知っていた



頭の中にある何か、それは恐怖だ

怖い

自分の目に見えない場所に何かわからないものがある

それは不安だ

少し前のワタシは学校と言う集団生活ですらに、えも知れぬ不安に包まれて

部屋から出ようとしなかったのだし



あの教室でそれからしばらく私の質問タイムが続いた

どうやら、イチバン古くからここに居るのがタカシだった

そしてその次がナミ

イチバン古いタカシですら、2週間前にここに連れて来られたらしい

その数日後にナミ

残りの二人はここに着たばかりのワタシとそれほど変わらないみたいだ



タカシとナミが人に教えるのを拒んだのはなんとなくわかった

今までも同じ事を繰り返してきたから

わかってるんだ・・・・

相手がどういう風に思うって事を

イチバン最初に一人っきりでそれを聞かされたタカシのショックは

ワタシなんかと比べ物にならない・・と思う

タカシは次にやってきたナミに話す時・・・凄く辛く、大変だったんだろう

悪性ではないと言っても恐れない訳が無いのだから



だから・・・・・

なのかな

あの二人は出会って数週間なのに・・・

なんだか・・・・・・・

凄く支えあってるって言うのかな・・・

簡単な言葉で言うと・・・・

お互いを

スキ   でいる

って言うのかな

そうやってここの環境に耐えてる

ような気がした



ナミはタカシをトテモ信頼してるように見えたし

こんな場所ではあるけど、それは少しうらやましく思えた



窓から地面を見下ろす

外はこの建物をのぞいて、に包まれている

あたりに民家が無い証拠だ



これからどうなるのだろう・・・

タカシがここに着て2週間

そして、今もここに居る

・・・・・・明日や明後日にここから出ることはムリな感じだ

でも、それはトテモ楽観的な想像であってこともわかってる



デラレナイ・・・



そう考える事だってできるんだもの



なんかの研究のモルモット・・・・

悪く考えればそんな事だって・・・・

とにかく今はチャンスを待つんだ

両親だって心配してくれてる・・・・・・・

はずだと思う・・・・



あぁ・・・なんでワタシは悪い子だったのだろう

これは、学校にも行かず、全てに逃げていた事に対する罰・・なんだろうか

だったら、これを受けなければならないのだろうか・・・



チガウ!



その考え自体が逃げてるって事だ!

ワタシにはやりたいことがある

その為にはここから出なくちゃいけない

会いたい人がいるんだ・・・・



アッ・・・・



タカシとナミが・・

ワタシの思っている関係だったら・・・・

ここから出たいと思うんだろうか

ここに居れば一緒に居られるんだから・・・・



ううん、ここから出たって一緒に居る事は出来るんだもの

そんな事は無い

・・・・・・・・・・・・

でも、ここに居れば、一緒に居る事が・・・

当たり前に日々を過ごせる

ここから出れば、一緒に居るように・・・しなければならない



あぁ、何を考えてるんだろ・・・

そんな事は・・・・・・・・

悪いと思うけど、今のワタシにとってはどうでもいいことなんだ・・・

ワタシはここから出たい

ほかの人の考えなんて関係なく・・・だ



そんな刑務所な訳ではないんだし

なんとかすれば、出られるはずだわ

明日もっと色んな事を聞こう

いろんな人に!



・・・・・・・昔のワタシに見せてやりたいな

こんな積極的な自分の姿を

どう思うんだろ・・

今のワタシになんて言ってくれるんだろう



ガンバレ 



って言ってくれるかな



静かな部屋・・・

そして、いつものように流れ出す音・・・・・

この星の声

と言う名の腫瘍による幻聴・・・・・



ホントウにそうなんだろうか・・・・

他のみんなもこの音みたいなのを聴いているって言ってた

この音が怖かったって言ってた

回りのほかのみんなと違うのが怖かったっ言ってた

だから、治療して治してもらいたい

って言ってる人たちが居た



ワタシはもうどうでもいい

音なんて

ただ響くだけだ

そんなの関係ない



治らなくったって

・・・・・・・・

今はいい



今はもっと大事な事があるのだから

もっと大事なこと



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これがワタシを支えてるもの

支えてると思ってるもの

ワタシの背中を押してくれるもの



でも、なんの確証も実体も無いもの

脆くて崩れやすいもの

脆弱な存在

それは



「あの人・・・・に  会いたい」



という思い



でも、そのあの人・・・・は

今どう思っててくれるんだろうか

・・・・・・・・

やめよう・・・

考えるのはやめよう

あの人がどう思ってくれるかじゃないんだ

ワタシがどう思ってるかなんだ

ワタシは会いたいんだ・・・・・



星の声が大きくなる

ささやきだす

今日はそんな声とでも話していたい気分だ





「うぅぅ、グハッ・・・・だ、誰か・・・・・・・・・」



突然扉の外で叫び声が聞こえた



ワタシは咄嗟にドアを開けて飛び出そうとする

ガチャ

扉はロックされていて開かない

夜無断で出れないようになっているんだ



「だ、大丈夫ですか?だ、誰か、来てくださいー!!」

ワタシは叫んだ



ワタシの部屋の扉のすぐ近くで倒れてるみたいだ

声はすぐ近くに聞こえる

なのにどうする事も出ない

扉をガリガリと引っかく音が聞こえる



「あぁぁあぁーイヤだ、死ぬのはイヤだ・・・・・・

な、なんでなんだ・・・お、俺はワクチンを打ってるはずなんだ・・・・・・・・・

な、なのに・・なのに・・・・・・・・・・・・・・・

貴様ら・・ガキがぁぁぁぁぁぁぁぁ」



何を言っているの・・・・・



言葉に聞こえたのはここまでだった

そのあとは・・・・・・

奇声・・の・・・ような・・・・・・

断末魔の叫びが・・・・・・・・

ワタシは震えた

・・・・・・

たぶん・・・・

今この扉の外で・・・・

人が死んだんだ・・・・・・・



死んだんだ・・・・・・・



扉から・・・・イチバン遠い位置まで離れて耳をふさいだ

何も無かったんだと思うようにした



しばらくして、人がやってきたような音がした

「大丈夫ですので、お気になさらないでください。」

って声も聞こえた

そして、その音も去っていった

連れて行かれたんだろう・・・・・・



・・・・・・・・・・・・・・・・・・

怖いよ

助けてよ

ここから逃げたいよ

嫌だよ



人が死んだんだよ

お、おかしいよ・・・・・・



か、患者さん・・・・

末期の・・・・

凄い病気の患者・・さん・・・・・

とか・・・・・・

それとも・・・・・・・・・

なんなのぉぉぉ

わかんない

怖い

怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い



枕を頭につけ、布団にもぐる

体がガタガタ震えてとまらないのがわかる

これは、夢だ・・・・

きっと夢なんだ

目が覚めれば・・・・・・

きっと何も無いんだ・・・・



そういい聞かして眠ることに全力を費やす



あぁ、星の声・・・

いつも気味が悪い思っていたこの音が・・・

今は少しワタシを守ってくれているように聞こえる・・・

そして、その声に誘われる様に

ワタシは・・・いつの間にか深い眠りに落ちていった



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